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スタッフの奥野さんが、ある注文書を見て「この方、先日も注文してくださったお客様ですね」と言いました。私は半信半疑でしたが、確認してみると本当にその通り。同じシリーズの色違いを注文してくださっていました。
奥野さんの記憧力には本当に驚かされます。私なんて、昨晩の夕食すら忘れがちなのに(笑)。彼女の「見覚えがあったんで」という声に、一つ一つの注文を大切に注意深くこなしているんだなと、感謝しました。
奥野さんがスタッフに加わったのは、この4月からです。年末年始に以前のスタッフである比嘉さんから3月までで退社したいと相談を受け、すぐに求人を出していたのですが、なかなか反応がなく...。小さな店ゆえ、諦めかけていた時に届いたのが、奥野さんからの熱心なメールでした。「沖縄の文化を感じられる仕事がしたい」という彼女の想い。でも、私たちの求人は倉庫作業がメイン。ギャップがあるんじゃないかなと、恐る恐る面談したのを覚えています。「恐ろしく地味だし、独りで作業することも多く、重い物も持ったり、倉庫内の整理だったりがメインなんですけど、大丈夫ですか?」と問いかけると、「全然いいです」と即答でした。
聞くと、趣味で金継ぎをしているという、根っからのやちむん好きな人でした。当店から発送される、やちむんや琉球ガラスを梱包しながら、「かわいい」「素敵」「これ煮付けとかに良いですね」と、地味な事務・倉庫作業の業務を楽しそうにこなしてくれていて、その姿を見ているこちらまで嬉しくなります。いまのところ、思っていたのとは違うとはなってないようで一安心です。
旦那さんのお仕事の都合で、県外から移住してきているので、またいつ戻る日が来るかわからないのですが、できるだけ長く働いていただけたら嬉しいなぁと思っています。