何読んだらいいですかね?
いつも梱包を終えた荷物を集荷に来てもらっている沖縄ヤマトのドライバーのSさん。事務所のドアを軽くノックして、こちらが扉をあけるのを一歩下がって待っている律儀な方です。
「忙しい」と言いながらも、笑顔で世間話をしていくのが日課で
「今日は5階まで階段で洗濯機を持っていったら不在で持ち戻りになって大変だった」
「急な雨に降られてカッパがなくてビショビショになっちゃった」
「台風で荷物が届かないから今日はゆっくり」
などなど、爽やかな笑い声とともに荷物を受け取っていきます。
先日もその世間話で、私が「沖縄こどもの国」に行ったとき、駐車場が満車で何度も時間をずらして行っても入場できずに諦めて帰ったという失敗談をしました。
するとSさんは「子供の保育園の遠足でよく動物園に行くんです」と言い出しました。
「何か荷物とか届けたりするのですか」と伺うと、「違うんです」と笑顔でかぶりを振って、「園児たちが弁当を食べる日陰の場所取り要員として毎回駆り出されている」といいます。
聞けば学生時代は陸上部だったといい、開園と同時に園内のめぼしい場所めがけてダッシュするのだそうで、先日は保育士さんとギリギリのせめぎ合いを繰り広げたと楽しそうに語っていました。
いろいろな目的で動物園に集う人がいるんだなと微笑ましく思います。
そんな彼が「今度保育園で読み聞かせ会があるんですよ、めちゃくちゃ緊張してます。やったことありますか?」と問いかけてきたのです。詳しく聞くと、どうやら保護者持ち回りで、クラスの園児たちの前で絵本を読んであげるのだそう。
人見知りな私は聞くだけでハードルが高く自分まで緊張してしまいます。
こんどの世間話では、絵本は何を読んだのか聞いて、自分もそういった会があった時に備えようと思います。
重いものを運んだり、人より早く走ったり、なかなかSさんのようにはいかないけれど、絵本の読み聞かせは負けないように頑張らなければ。
それとSさんオススメのなんじー公園にも、息子を連れて行ってみようと思います!