
点打ちしかしない!
先日久しぶりに畑田さんの工房を訪れました。
イベントや他の事業者への対応で、1年ぐらい仕入れさせてもらえなかった工房です。新規加入のスタッフ、奥野さんを連れての買い付け。まるでやちむん市に向かうような、そんなわくわくした気持ちでした。
工房では、バナナ箱に座った看板犬のミニーちゃんが、静かに私たちを見守っています。その姿に心が和んだのもつかの間、いつも奥から様子を窺っていたグーテンという猫の姿が見当たらないことに気づきました。畑田さんの寂しげな表情に、ペットとの別れの辛さを垣間見た気がしました。
畑田さんは、なんだかとてもおしゃれになっていました。以前は丸刈りで職人という感じでしたが、髪を伸ばし、カフェのマスターのような柔らかな雰囲気を纏っています。
畑田さんに北海道出身の奥野さんを紹介すると、目が輝きました。北窯での修行時代の思い出話に花が咲きます。遠く離れた地で活躍するかつての修行仲間の話が飛び出し、仲間の作品に刺激を受けている様子でした。人と人とのつながりが、作品にも影響を与えるのかもしれません。
以前は「点打ちしかしない」と言っていた畑田さんの工房には、新しい絵付けの作品が並んでいました。菊唐草文様が施された器を見て、思わず「素敵ですね」というと、照れくさそうに「緑釉が綺麗に発色するようになったから」と言葉少なに教えてくれました。
帰り際、畑田さんから「これからイベントがあるけど、それ終えたら少し落ち着つくから、また来てよ」という嬉しい言葉をいただきました。また近い内に仕入れに伺えそうです。
心温まる時間を過ごせた一日でした。