喜如嘉の芭蕉布展

沖縄の風土が生んだ最も沖縄らしい織物
芭蕉布は、亜熱帯の風土に根ざし、琉球王国時代から王族や民の装いを彩ってきました。現在では沖縄本島北部・大宜味村喜如嘉で、その手仕事が丁寧に受け継がれています。
喜如嘉の芭蕉布は、糸芭蕉を育てるところから始まり、繊維を裂き、糸を績み、草木で染め、手織りで仕上げるまで、すべてが自然と人の協働によるもの。絣による細やかな文様と、涼やかで張りのある風合いが特徴です。
戦後に失われかけた技術をよみがえらせた人間国宝・平良敏子の歩みにも触れ、彼女の工房で生まれた多彩な芭蕉布を展示。古典への敬意とともに、革新を恐れず模様表現の可能性を拓いた彼女の軌跡が紹介されます。
さらに、保存会による技術継承の取り組みや、若手織り手たちが挑む現代的な意匠にも注目。芭蕉布が静かに語るのは、過去の美だけでなく、未来を紡ぐ意志そのものです。
詳しくはこちら > 国立工芸館
開催概要
会期:2025年7月11日(金)~8月24日(日)
会場:国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
開館時間:9:30~17:30
(7月18日~8月16日の金・土は20:00まで開館、入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)
観覧料:
一般 900円(団体800円)
大学生 600円(団体500円)
高校生 400円(団体300円)
ワークショップ:「芭蕉布を羽織ってみよう」&立礼茶席
日時:2025年7月26日(土)
第1部 13:15~14:30 / 第2部 15:15~16:30
会場:国立工芸館 多目的室
内容:芭蕉布の保存会会長・平良美恵子氏による羽織体験、茶道裏千家による抹茶と琉球王国時代の伝統菓子の呈茶
定員:各回10名(中学生以上、要申込・先着順)
参加費:3,000円(茶菓子付き、現金支払い)