命の水
スタッフの久保田さんは学生の頃、サッカーの国体選手で、いまでも灼熱の沖縄で農業に従事しているからか、関連会社で3年、ウチに来て5年 合計8年間で体調不良で休んだ覚えがほとんど無い。
そんな彼が、趣味のキャンプで少し夜更かしをしたうえに雨に濡れて体を冷やしてしまったのか、ちょっと朝から調子悪いんですと、電話を掛けてきた。できる限り作業はするので、早退させて欲しいとのこと、すぐに私が引き継ぎに駆けつけて、彼を仕事からあがらせた。熱はないんだけど、ちょっと吐き気と寒気がするとのこと、病院に行くようにと伝えるが、彼は病院が嫌いなのか滅多にいかない。
そんな彼を見て、バックパッカーだった時のことを思い出した。今でもあるのかもしれないが、旅仲間の間で「命の水」と呼ばれる治療法である。病院がないところも歩きまわるので簡易的な治療法なのだが、効果もあるので旅をしてる間はよくやっていた。
炭酸飲料:スプライトやコーラなどを用意して、それに塩を少し混ぜるだけで完成する「命の水」※炭酸を抜いたり、水で薄めたりは個人の好みでやってます。
やり方には、順番があって、まず断食をして、出せるものを出し切る。理由は旅中は衛生面の良くない地域や食材を食べるので、概ね体調を崩す原因は、細菌なので繁殖を抑えるため栄養を与えないようにして、体内をクリーンな状態に戻す。
その後 前述した命の水を飲むんだが、なぜ炭酸飲料かというと、どんな山岳地帯や農村でもコーラなどは手に入るからなんです。一番いいのはスポーツドリンクを水で薄めて塩ちょこっといれるものらしい。
たまたま、ベトナムでバスが一緒になった医者に、この話をするとそれはとても利にかなってますねと言われた、どうやら体調の回復期にはブドウ糖があるとよくて、塩分を加えることで、浸透圧を調整して吸収され易くしているんだと思いますと、科学的根拠を示されたことで、なぜか旅仲間の知恵が認められたようで嬉しかった。
病院嫌いの彼に、この療法を教えようかと思ったが、沖縄にはそこら中にドラッグストアもあるし、病院にすぐ行けるので、そちらを利用するのが一番ですからね。
やっぱり健康が一番ですね。